

Desigral | デザイラル 編集長
樹神 大輝(コタマ ヒロキ)
Desiral:デザイラル メディア編集部として不定期で更新します。デザイン界隈の最新ニュースからすぐ使えるノウハウまで、わかりやすく紹介。現役デザイナーがトレンドをキャッチアップしながらマイペースにお届けしています。
はじめまして「コタマ(樹神)」です。
フリーランスとしてデザイナーをしています。
この記事を書いているWebメディア「Inspiring Media Desiral:デザイラル」も、気の向くまま運営しています。
タイトルにある通り、2021年に合同会社menoとして独立し、2025年の6月から紆余曲折しながらフリーランスとして再スタートを切りました。
なぜ法人からフリーランスになったのか。具体的にどんなことをこれからしていきたいのか。3ヶ月悩み続けた中で感じたことや自分なりに整理したことを書き残しながら、はじめて私のことを知るという方にも、人となりを少しでも伝えられるページにできたらと思っています。
このご時世に自己紹介が活字かよ…と思われるかもしれませんが、こっちの方が性格上向いているのでご容赦ください…
少し長いですが、同じくデザイナーとして「今」と「これから」を悩んでいる方にも届くと嬉しいです。
まずは私のことを全く知らない人向けに、これまで何をしてきたかを綴ります。
幼少期を香川県、少年期を岡山県、青年期を福岡県で過ごした私は、2018年に就職を機に都内へ上京しました。
実は私のファーストキャリアはWebエンジニアとしてはじまりました。
昔からものづくりが好きでなんとなく情報工学を専攻していたので、大学生の時に友人の影響でプログラミングに没頭し、Webエンジニアとして大手企業へ就職することができました。
今思えば運が良かったですし、とんでもなくホワイトな会社で社会人をスタートしたと思いますが、当時は比較対象がなかったことでそのありがたみを理解できてませんでした。
その後たった1年で転職することになるのですが、とても貴重な経験をさせていただいたと思います。
私の1度目の転機は、社会人になった年の瀬。社会人になる前から、「デザイン」という仕事に興味や憧れが元々あり、「やっぱりデザイナーやりたい!」と思い立った勢いのまま専門学校に自腹で入学。上司には辞めることを伝えた後で転職活動を始めました。
1社目で同期のデザイナーがどんどん成長していく様を近くで見ていて、「普通にやったんじゃ追いつけない」と思った私は、あえてWebではなくグラフィックデザインができる会社を中心に面接を受けました。
これまた運よくポテンシャル採用で制作会社に拾ってもらうことになり、そこではじめて「デザイナー」としてのキャリアをスタートしました。
大手とは違い、基本即戦力を求めている中小企業の洗礼を受けるのですが、未経験だからといって研修が何かあるわけでもなく、入社1日目から実案件のデザインを触らせてもらったのは今ではいい思い出です。
同じ部署に私を含め3名のデザイナーが所属していましたが、何をとっても足元にも及ばず、実力不足でうまくできない自分が悔しくて、常人の数倍はインプットとアウトプットを繰り返していました。
週7日あるとして、6.5日くらいはデザインのことばかり考えていた日々でした。
そこから3年、コロナ禍も被りますが、チラシからポスター・パンフレット・カタログ・ロゴ・Webデザインと、本当に幅広い業種や媒体のデザインに関わらせていただきました。
この3年があったからこそ、今の自分がいると確信がありますし、当時のメンバーにもとても感謝しています。
3年間お世話になった制作会社を退職し、在職中に登記した法人でデザイン事業を始めました。

実はこれといった営業活動はほとんどしておらず、ありがたいことにSNSでつながった同世代の方や、地元で会社を立ち上げた同級生などからお仕事がいただけたことをきっかけにして、少しずつ仕事が増えていきました。
なぜ転職ではなく独立だったかというと、これもなんとなく憧れや他の人と違うことがしたい!という感情からでしたが、若かったからというのもあります。
おかげさまで、法人を設立してから2024年までの4年間、ほとんど途切れることなくお仕事をいただき、合計300件以上の制作をご一緒させていただくことができました。現在も継続でご相談いただいているお客様もおり、本当に感謝しかありません。
4年間の法人活動で、自分なりに現状の天井を感じていたタイミングで法人を休眠し、ご縁があり友人の会社にディレクターとして入社することになりました。
10人ほどの小さな会社ですが、仲のいい親友と仕事ができる!と前向きにスタートした人生3度目の正社員。しかし半年後に経営上の課題で退職することに。
詳しくは割愛しますが、ある種の組織の難しさと自分のできること/できないことを明確に意識するきっかけとなりました。
不可抗力ではあるものの、2025年6月から再独立となりました。
もう一度法人化する、別の会社に就職する、職種をチェンジするという選択肢もありましたが、デザイナーとして個人事業主(フリーランス)を選びました。
色々な選択肢を吟味した末、やっぱり自分の性分は変えられないよなと感じ、自分の力で自らの道を切り開いていくことをやめられないと思ったことが最も大きな思いです。
また、もう一つ思ったことが、デザイナーとしてのある種の天井を感じたあたりから、マーケティングやブランディングもできなければこの先に行けないと思い込んでいたこと。
周辺知識の吸収に時間を割きすぎ、デザイナーとして視覚表現と向き合う時間が少し減っていたなということ。
デザイナーとしてマーケティングやブランディングにも関われる能力があることはとても大事ですが、それを理由に視覚表現の限界を決めてしまうのはある種の逃げであるのかもしれないと思い知らされました。
だから改めて、1人のデザイナーとして、個人として、再スタートを切ってできるところまで行きたいというモチベーションが渦巻いています。
物事には区切りがあります。何かをやめるとき、新しく始める時。それは人それぞれおとづれますが、この区切りを一つの床として私は強くピン留めするタイプです。
気持ちの上でも再スタートを切ることを自分の中でも落とし込むために、自分のWebサイトを作りました。
意識したことは大事にしていることをしっかりデザインに落とし込むこと。
私がこれまでの経験で感じたことは、デザインはあくまで手段であり、それは人を動かす力となり得ること。
そして、人を動かすということは、人の感情を動かすことだということです。
「人を動かす」というとかなり力技な感じがするので、あくまでニュアンスでもっと滑らかに人を動かすテコにする意味を込めて、あえて「ハートを揺さぶる」という言い回しにしました。
また、テーマにあえて「デザイン」という言葉を入れたのも、視覚表現から逃げない!という意志のあらわれです。
あくまでワンセンテンスにしぼり全体はシンプルに。
そんな設計思想の元、心踊らせながら表現の空を無限に自由落下するファーストビューとしました。

↑ デザイナー コタマヒロキ official website
「ハートを揺さぶる」という言葉は、動きをつけることで視覚的にニュアンス表現ができるのではと思い制作を進めました。
デザイナーとは具体と抽象を行き来する生き物です。
そして、賢いAIがどんどん台頭してくる中で、デザイナーとして最後に残る武器は「言語化しきれないニュアンス表現を感覚として落とし込める力」なのではないかなと思います。
デザインデータは全てFigmaで作り込みましたが、アニメーションは「Smart animate」を利用しています。
背景は変化する表現の空間を「Smart animate」でプレビューできる状態にした上で、それを動画に落とし込んだものを採用しました。

心踊る人のイラストも「Smart animate」で調整。Lottie filesと連携することで、アニメーションのStudio実装を実現しています。

話は戻りますが、これから具体的にどんなことをしていきたいのかについて。
あくまで私の中心軸は「デザイナー」で、まずはデザイン表現と深く向き合い、感覚の研鑽を続けることが前提です。
制作の仕事は天職だと思っているので、これからもご相談いただける限り挑戦し続けたい。
そして、そのデザインが本当の意味で機能するところまで伴走したい。
ただの制作に対しての外注者としてデザインをお願いする方も少なくないと思います。
でも、デザインはあくまで手段です。
大切にしたい思いを伝えたり、練った戦略の成功確率をあげたり、時には別の視点で物事を捉え、アイデアと表現によって下剋上を起こす。
そんなデザインとの向き合い方をしていきたいと思っています。
もっと具体化していけば、それはマーケティングやブランディングやPR戦略といった言葉に近づいていくのだと思いますが、概念としての言葉に振り回されず、デザイナーとしてのアイデンティティをベースに全てと向き合うことで、結果としてそれは達成されるのだと思います。
自分の作ったもので他人を動かすことができる。デザイナーは本当に面白い職業です。私はデザイナーの可能性を信じてこれからも世界と向き合っていこうと思います。
ここまで読んでくださった皆様、1人語りに付き合っていただき本当にありがとうございます。
デザインや制作をはじめとして、クリエイティブ領域でのご相談は、私のWebサイトからいつでもお気軽にご連絡いただければ幸いです。
Contact Form : https://kotamahiroki.site/contact


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