

Desigral | デザイラル 編集長
樹神 大輝(コタマ ヒロキ)
Desiral:デザイラル メディア編集部として不定期で更新します。デザイン界隈の最新ニュースからすぐ使えるノウハウまで、わかりやすく紹介。現役デザイナーがトレンドをキャッチアップしながらマイペースにお届けしています。
Webデザインは作り込まれた洗練された美しさやコンテンツの充実度だけが全てではありません。毎日たくさんのホームページが立ち上がっているため、他者との差別化やブランディング戦略の一つとして「面白い仕掛け」を盛り込んでいるサイトも少なくありません。
今回は「楽しい!」「すごい!」と思えるアイデアや面白い仕掛けを詰め込んだウェブサイトの事例をデザインと共にピックアップしてご紹介します。
面白い仕組みや仕掛けが施されたサイトは、見るユーザーに様々な効果をもたらします。他者とは違うという印象だけでなく、こんな仕掛けを実際に実現できるのかという組織の風通しの良さや柔軟さが伝えられるだけでなく、楽しかったという感情自体がその企業に対するポジティブなイメージ戦略につながることもあります。
競合が多く差別化が難しい商材の会社や組織こそ、WEBサイトに写真やイラストを盛り込んだりアニメーションを使った演出をしたり、一般的からあえて少し外したサイトを作ってみることもチャンスになるかもしれません。

引用元:株式会社クリップ(Qlip Co., Ltd.) HAPPY NEW YEAR 2024特設ページ
株式会社クリップは、世の中をシンプルに美しくすることをミッションに掲げるクリエイティブ企業です。ビジネスデザインやコミュニケーションデザインなど、幅広い領域でのビジネスを行っています。
そんな株式会社クリップは、年越しのタイミングで新年の特設ページを用意しています。

2024年のサイトでは、スクロールすることで新年の挨拶やメッセージと共に、コーポレートアイデンティティの刷新についてをエモーショナルに表現して伝えています。スクロールアクションに連動したスムーズな動きや背景のエフェクトにも注目です。


お問い合わせフォームへのリンクにカーソルを載せると、カーソルが手を振るアイコンに変わるのも芸が細かくて面白い仕掛けです。
ちなみにこの特設サイトプロジェクトは、2016年から毎年制作されており、上記サイトからアーカイブへもアクセスすることが可能です。2025年の新年サイトがどんなものになるのか、今から待ち遠しいですね。

ZIZOは「ZIZO」と「ZIZO DESIGN」の2社で構成されるクリエイティブエージェンシーです。様々なクリエイティブアワードも受賞しており、黄色が映える滑らかなアニメーションが施されたサイトは、見ているだけで気持ちがいい作りになっています。

そんなZIZOのサイトには、名刺くじという特設ページが設置されており、実際に名刺を交換した方がワクワク楽しみながら再訪してもらえる仕掛けが施されています。


私は名刺をもらう機会がいまだにありませんので、実際にくじを引いてみることはできませんが、その場で結果がわかる特別なくじの体験に心が躍ります。いつかZIZOさんと名刺を交換する機会があれば一度は引いてみたいものです。
サイト内には、実際に当たった人の写真とともにコメントも掲載されていて、みなさまの明るい笑顔がポジティブな印象をさらに引き立てている気がします。

ユニバ株式会社(UNIBA INC.)は「さわれるインターネット Embodied Virtuality」をテーマに複数のチームが様々な面白い取り組みを行っている会社です。Webサイトもかなり特殊な作りになっていて、「Three Conversations: May 2022」と題して3つの会話が展開するトップページが印象的。
カーソルやマウスの操作で画面のオブジェクトに変化が起きるだけでなく、同じページなのに3つの別の会話が展開される工夫が施されています。


VRを見ている男性の仕掛けはそのうちの一つですが、他2つもぜひ閲覧してみてください。会話はビジュアルと相まってどこか引き込まれるような不思議な感覚になること間違いなし。何を感じるかはあなた次第です。

引用元:ZOOM 日本発のコンテンポラリーデザインペン ブランドサイト
ZOOMは、現代を生きる一人ひとりへ新たな美しさと喜びを届けるデザインペンシリーズです。ブランドサイトは、横スクロールで流れるように進むメッセージが特徴的で、全て見切るとまるでCMを1本堪能したかのような感覚に陥ります。
美しいビジュアルも、カーソルや流れることで画角が変わることで、まるでそこに空間が広がっているかのような錯覚に陥るような仕掛けも施されています。


各シリーズの詳細ページも美しく設計されていて、トップページの横スクロールと対比されたような縦スクロールがプロダクトの魅力を最大限に引き出す構造になっています。
流れるようなスクロールアクションが滑らかなペンの使用感や書き心地を表現しているかのような印象的なウェブサイトに仕上がっています。


LETTERS, INCはWebデザインの制作やプランニングを行っている組織です。一見海外サイトのように見えますが、所在地は東京都中野区にある日本人が運営しているよう。
サイトの情報は全て英語になっていて、複雑な基板のようなビジュアルから、会社名にちなんでかメッセージレターが飛び出す仕掛けが施されています。


スクロールしていくとどんどん不思議な世界が線とともに描画されていき、非常に細かい調整がなされた人格や仕事ぶりが現れるようなサイト演出になっています。

株式会社風工学研究所は、東京都千代田区神田に本社を構える風工学のスペシャリスト集団で、風に関連した業務を対象とした日本唯一の独立系コンサルタント企業です。
風をテーマにしたWebサイトでは、写真のみならず青色が印象的な3Dグラフィックを多分に使用し、スクロールに連動した風が通り抜けるような素早い連動アニメーションが企業特性をうまく表現しています。


メニュー画面には風になびく滑らかな旗が仕掛けとして盛り込まれており、画面の右から風が吹いているかのような錯覚に没入できるような面白い作りになっています。

引用元:株式会社ソーダコミュニケーションズ コーポレートサイト
株式会社ソーダコミュニケーションズは、映像を起点に事業を展開するクリエイティブの企業です。社名にある通り、Soda!(ソーダ)の炭酸のようなビジュアルエフェクトが背景に展開されるサイトは常に動きがありシンプルながらも飽きさせないアクセントになっています。


インタラクティブな特徴として、ページ遷移の際には通常のサイトとは違い背景のシュワシュワが激しくなって切り替わるというソーダを活かした楽しい工夫が施されており、何度もページを切り替えたくなってしまいます。

株式会社コプレックは静岡県掛川市に所在地を置く板金の総合加工を行う会社です。スピードと精密さを強みに持つことを、図面のような枠付きのウェブサイト全体で表現する工夫がなされています。


カーソルアイコンが十字になっており、移動すると際にある座標がリアルタイムで変わっていくという細かなギミックも面白いです。時間や日付も確認できたりすることで、同じサイトなのに毎度ほんの少しだけ違った今だけ画面に出逢えます。ゲームが好きな人にもハマるような作りのデザインでもある気がしました。

引用元:TOKYO VOICE WEB
世の中でかき消されてしまうような異論やNOISEをすくいあげ、NOISEをVOICEに変えて届けるTOKYO VOICEは、紙媒体とWEB媒体が独立して様々な声を届けています。MAGAZINEとしての特性をWEB上で表現するため、左右に開かれた雑誌のように画面を半分ずつ割って使っているレイアウトが特徴的です。


WEBならではの工夫として、雑誌のような読み心地のレイアウトでスクロール連動した文章と写真、ハッシュタグで興味関心を探せる工夫など、媒体を活かしたギミックや見せ方の仕掛けが心地よいWEBサイトです。あなたの知っているあの人も特集されているかも?

引用元:おうちフェスタとうほく Presented by NEXCO東日本
おうちフェスタとうほくの特設サイトは、東北の魅力に出会える広場として、家にいながら様々な情報を見られるサイトです。ノイズの入ったポップなデザインが特徴的で、ちょっと懐かしのゲームの世界に入り込んだように大人と子供で家族と楽しめそう。



画面を移動すると、様々なパネルがあり、クイズに挑戦したり芸能や体験スポットの情報を探したりと、楽しみながらワクワクできる仕掛けが施されています。画面遷移の際にも、ドットが広がっていくような演出がたまらないかわいいサイトになっています。
ウェブサイトは工夫次第で一方通行に情報を伝えるだけでなく、インタラクティブな仕掛けも施すことができます。使い方によっては、アイデア一つで魅力を引き出し他と差別化できるチャンスも眠っているかもしれません。
今回は有名なWebサイトのギャラリーAwwwardsから、日本のサイトを厳選して面白い仕掛けやすごい仕掛けが施されているものを10個ご紹介してみました。
他にも様々な魅力あふれるサイトがネット上に眠っているはずなので、今後も見つけたら随時ご紹介していきます。
あなたも思わずユーザーが釘付けになるような面白い体験をWebサイトで検討してみてはいかがでしょうか。

Desigral | デザイラル 編集長
樹神 大輝(コタマ ヒロキ)
Desiral:デザイラル メディア編集部として不定期で更新します。デザイン界隈の最新ニュースからすぐ使えるノウハウまで、わかりやすく紹介。現役デザイナーがトレンドをキャッチアップしながらマイペースにお届けしています。