【編集部コラム】一周回ってオウンド「デザインメディア」を立ち上げた理由を綴る

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執筆者プロフィール

Desigral | デザイラル 編集長

樹神 大輝(コタマ ヒロキ)

Desiral:デザイラル メディア編集部として不定期で更新します。デザイン界隈の最新ニュースからすぐ使えるノウハウまで、わかりやすく紹介。現役デザイナーがトレンドをキャッチアップしながらマイペースにお届けしています。

おはようございます。こんにちは。こんばんは。デザイナーやクリエイターにインスピレーションを提供するWebメディア編集部の”こたひま”です。

今更ではありますが、今アクセスいただいている当Webメディア(Webマガジン?)の立ち上げからおおよそ1ヶ月弱が立ちました。このタイミングで、2024年の振り返りと2025年への向き合い方、「このメディアをなぜ作ったのか」「どのようなものを発信していくのか」について備忘録として残しておけたらと思います。

インスピレーションのスパイラルという大義名分

このオウンドメディア「Desiral:デザイラル|Inspiring Media」のテーマは「デザイナーと世界にさらなるスパイラルを。」です。

デザインはアートとは区別されることも多いですが、わかりやすくクリエイティブなもので、制作者の意図や解釈、想いや感覚が多少なりとも混じって生まれます。そしてその意図や解釈を形にするためにアイデアとインスピレーションが常に必要になる分野でもあります。だからこそそこに魅力を感じたし、飛び込んだ世界でもあります。

デザインを作る時に参考になりそうな過去のデザインを集めたり、アイデアの種が眠っていそうなクリエイティブをWebで簡単に漁れる時代というのは私にとってはすごくありがたい環境です。むしろこの時代でなければデザイナーという仕事に就くことすらできなかったかもしれません。

同じような感覚の人やその周辺に、多少なりともインスピレーションのシードを提供し、その人とその周りの世界を前に進めるポジティブなスパイラル(循環)を生み出したい。

というのがある意味本音と大義名分であり、建前でもあります。

コンテンツ飽和の時代にメディアをゼロから立ち上げる意義

この「Desiral:デザイラル|Inspiring Media」を作るまでの話とその意義について整理します。

令和に入ってから、読み物から動画の時代がより本格化して加速しました。背景には5G電波の浸透やYouTubeやtiktokなどの動画メディアが収益化の柱として広く機能し始めたことなど様々あると思います。その裏で反対に記事を書いて読んでもらうという文字コンテンツは能動的なアクションが必要なために相対的な情報選択への負荷があがり、ハードルが高くなっていると感じます。

文字メディアと動画メディアの関係

ChatGPTやGeminiなどのAIの出現

動画コンテンツの隆盛と相まって、AI活用のハードルも下がってきました。比較的低コストで誰でも簡単に直感的にAIに文章を書かせたり、画像を生成したりすることが可能になりました。それによって、文字コンテンツの量は飛躍的に増え、単に情報をまとめただけの記事や個人的見解、解釈が含まれない文字コンテンツは人がゼロから作るコストが大幅に下がっています。

もちろん誰でも使いこなせているというわけではありませんが、AI活用のノウハウやコツは至るところでシェアをされ、手に入れようと思えば簡単に手に入る状況になりつつあります。

ただしこれは、AIのせいで活字メディアの価値が下がるということではなく、純粋にコンテンツ作成の時間的コストが下がったことの副作用であると考えています。

自力で活字コンテンツを作る理由と背景

上記で述べたように、活字コンテンツはAIを使いながらコスパとタイパを意識して作っていくことが純粋に効率だけを考えたらグッドなのかもしれませんが、この「Desiral:デザイラル|Inspiring Media」ではあくまでベースは手動での記事コンテンツ作成をメインにしています。

なぜなら、受け手中心というよりは発信者中心での運用を行いたいという想いで立ち上げた背景があるからです。

時代背景を踏まえて、個人的にも今から文字を自分で書いて情報を発信するということになんの意味がありどれくらいの価値があるのかと自問自答することもありました。文字を書くという行為はクリエイターにとって時に大きなこだわりとの戦いになります。その行為に対して、「どれくらい見てもらえるのか」「どんな情報を提供できるのか」という外側へのインパクトをメインのKPIとして設定してしまうと、達成できない時に精神的な負荷が大きすぎると考えたからです。

このメディアはあくまで自分のために作っているものが、巡り巡ってどこかのデザイナーやクリエイターの目に少し止まり役に立てばそれで十分だと思っています。

文字を書くことがデザイナーにもたらすもの

では、自分のためにというのは具体的にどういうことであるのか。大きくは3つあります。

  1. 自分で調べて自分でまとめることで、自らの見識が深まること。

  2. これまでの知識を吐き出すことで、自分のメモとして機能すること。

  3. 毎日何かが積み上がっているという感覚が得られること。

1つ目は、そのままの意味でこれまでの外側にあった情報に触れる機会を意図的に作ることができるので、その分見識が深まるというわかりやすいメリットがあります。

2つ目は、改めて自分の持っている知識や技術、ノウハウを吐き出すことで理解度の振り返りができることと、しっかり文章でまとめることで思い出しやすくなり記憶に定着すると感じます。

1と2はかなり実利的なものですが、3つ目に関しては精神的な部分が大きく、個人的なメディアを今から立ち上げるというのはこれが一番大きかったのが正直なところです。

デザイナーは何かが積み上がらないと病む

デザイナーに限らず、クリエイターという存在は何かを作って残すことを生業としています。これまで私は、仕事としてデザインをする経験を7年ほどさせていただきました。その中でWebサイトからポスター、広告、パッケージなど様々なものをデザインしては納品してきましたが、基本的にはクライアントの商品やサービスがあった上でそのコアと周辺を整えることが主な業務だったと感じます。

そして携わったものが世の中に公開され、社会を少し動かしていく、そんな感覚自体はとても貴重で尊いものだと思います。

ただ、時代の流れが早まっている中でどんどんフローとして生み出され消費されるデザインやプロダクトと、忘れられていく感覚にどこか混沌とした不安を抱えていたのも確かです。

フローとストックのバランスこそが、クリエイティブのメンタルを安定させるためには必要なのではないか(あくまで自分にとっては)という気づきが、時代に逆行した活字メディアを作るという背景にあり原動力になっています。

フロー型とストック型の制作活動

ストック型を選択するデザイナーの生き方

デザイナーにとってメインの活動資金は、会社員であれば給与ですが、フリーランスや事業主であれば実際に作ったものの対価として受け取る報酬です。基本的にはデザイナーというのは、既にあるものをよりわかりやすく伝えたり表現することで価値を発揮します。

つまりはデザイナーだけがいても価値を生み出すことはできない部分も多く、他のステークホルダーやプロダクトの主がいる周りであれこれしている存在という部分が大きいのは確かです。

もしデザイナーだけの世界で価値を生み出そうとするのであれば、デザイナーとしてだけではなくビジネスセンスやコンテンツ作りの方が根幹にあるためそこにもコミットする必要があります。反対にデザイナーだけで何か価値を生み出すためには、ナレッジのストックや素材の提供という手段もあります。

ハイコストハイリターンの前者に対して、ローコストローリターンな後者をゆるく長くやっていくことが、個人的な精神衛生上良いと判断しました。

毎日少しでも前に進んでいる実感と、それが積み上がっていく感覚、ゆっくりじっくり貯金をするような肌感とも近いのかもしれません。

2024年の振り返りと2025年に向けて書きたい記事

ざっとメディアを今更なぜ立ち上げたのかという話をしてきましたが、自分のためと言いつつも多少なりとも数字が出ることがモチベーションにつながります。だからこそ立ち上げて1ヶ月弱の間、コンテンツのキーワード分析から情報の取捨選択をして発信してみました。無闇に興味のあることだけを書くのも良いですが、世の中の需要や時流を捉えるために一定のトラフィックは役に立ちます。

しばらくはマスの人の興味関心を中心とした記事のストックをしていきたいと思っていますが、2025年に向けては個人的な時代を見ながら渦中にあるデザインやクリエイティブの解釈、意見などの連載企画をやってみたいと思っています。

また、何かを作って発信するプロセスエコノミー的な発信も増やしていきたいと思っています。吐き出す場所があるという状況自体が、なんの役にも立たないけど面白いものや気になることを始めるための起点になることを感じながら、たまに役立つことも発信できれば本望です。

逆に当メディアに記事を寄稿したい執筆したい取り上げてほしいなどのリクエストもウェルカムです。お問い合わせフォームからお気軽にご連絡いただければ幸いです。

やや長い文章をここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。そしてこれからも末長くよろしくお願いいたします。

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樹神 大輝(コタマ ヒロキ)

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